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3.ビッグボーン [R309スカル物語]


phot 142.jpg

Kは二人掛けの骨をあしらったベンチの前に大きな骨を設置しました。
化石(マル1)に描かれていた人前のものは
ローゼン博士のレポートにも詳しくは記されていません。
ただ、博士が再現させたというものの写真には骨のようなものが
空に浮いているかのように写っていたのです。
「骨を交信の道具として使ったのだろうか」、
化石に描かれている人物はそのものに手をかざそうとしていることはイメージできます。
彼は交錯するイメージをコラージさせながら大きな骨を浮かせようと思いました。

甲骨文は最初骨に描かれた記号でした。
それが時を経て漢字の原形を成していきます。

そのようなイメージから彼は骨に何らかのイメージを
伝達する要素があったのではないかと考えたのです。

どのように表現すればいいか迷ったあげく、
骨にメッセージが流れ、消えていくという装置を作りました。
しかし、それだけではインターラクティブな交信は不可能です。
「手をかざす」ことはきっと人が骨をとおして、何かの反応を得たのではないか、と考え、
そのことを表現するため、
骨を押さえると獣が吠えるかのような音が出、反応するようにしたのです。
骨の押さえる位置で獣音を変化させることには苦労しましたが
多くの友人に協力を願い、ほぼイメージに近いビッグボーンが完成しました。

《つづく》



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