スカルの香り-1 [店雑記・Kのメモ]
スカルの香り-1
商品にスカルのフリーポットがあります。
この商品はお客様のアイデアで自由に使っていただくことを
コンセプトに商品化したものですが、
芳香、消臭ポットとしてもご利用いただけます。
ポットに適した大きさの芳香消臭剤に
『天使の消臭元』 発売元小林製薬(株)があり、
3種類の商品が市販されています。
トロピカパラダス・エンジェルオーシャン・エンジェリックリネン
芳香消臭剤は「天使のようなふわっとした香り」というキャッチフレーズですが
スカルから天使の香りが部屋に広がれば楽しいかもしれません。
画家のパウル・クレーは50点ちかくの天使を描いていまが、
そのうち、没年〔1940〕と前年に28点、描いています。
そして『死と火』〔1940〕という作品では
スカル(頭蓋骨)をイメーするものが描かれています。
天使とスカルは友達。
私は1967年に大阪のS画廊にて、においの個展を開きました。
当時、19才でしたが白い部屋に住み、もくもくとsmell-boxを作りました。
においという物質がどういうものなのか、本や資料を手にいれ、薬学科の先生に相談し購入しました。
そしてどのような形からにおいを発生させたらいいのかイメージを膨らませ、
白い立体形の青い穴からにおいを発生させることにしました。
においは色と量だとイメージしています。
赤いにおい、青いにおい、と混合すればするほど、濁色なにおいに変化していきます。
私は画廊にて量の調節を自分自身の嗅覚で行なおうと考えていましたが、
嗅覚の麻痺、慣れからか、其の調節が出来なくなっていきました。
お客様は画廊の扉を開くなり、飛び去り、画廊の事務所も引越しをされ、
一人黒いソファーに座り、鼻をクンクンさせていました。
空調というシステムも頭から抜けていたことも大きな原因でした。
空調により、画廊空間のにおいは一瞬に混合されてしまうのです。
1968年はそのことを頭に一種類の香料のみで、
白い壁の前に人が立つとにおいが発生する装置を壁に仕組み
大阪のA画廊にて発表しました。
においや香りの研究は他の分野に比べおそまつなものを感じます。
混ざり合うものを平気で並べ売っているのが現状。
上記した芳香剤も次々に嗅げば、残香があり判らなくなります。
そして、発生量の調節が出来ないことです。
大きい空間もあれば、小さな空間もあり、
せめてON・OFFはしたいものです。
『天使の消臭元』には中蓋が付いていますのでON・OFFはできます。
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