Kのメモ sep 7,2010 [店雑記・Kのメモ]
ヘチマの種-3
いつの間にかヘチマは
手摺をつたい、3階のバラのプランターまで延びました。
蛙の夏恵子のおかげで葉のつけねの形が瓢形であることが解りました。
なぜ夏恵子が瓢形を覗くようにいるのか?とずっとイメージしながら、
時には「夏恵ちゃん教えて」と尋ねることも。
「そんなの考えてごらん」といってるかの表情。
「ケチなこといわないで」と思いつつ、
日が過ぎるのでした。
夜の静まりの中、
用水の流れる音を耳にしながら、窓から流れる入る風を感じていたのですが、
「もしかしたら」と思い
ヘチマの葉の瓢形に息を止め鼻を近づけました。、
かすかに冷気の流れを感じのです。
多くの葉の瓢形に人差し指をそえると、微かに感じるのです。
風の流れに関係なく、瓢形から流れ出るのです。
夏恵子はその冷気を受けとめていたのかもしれません。
もしかすると、
酒船石遺跡の湧水施設、船形石槽で見つかったヘチマの種は
飛鳥人の小さなメッセージだったのかもしれません。
「夏惠ちゃん、どう?」
「、、、」。