5.骨の椅子 [R309スカル物語]
シャーマンヘッドの制作に入ると、次は骨の椅子です。
発見された化石には、点線で記したところに線刻があり、人とビッグボーン、
そしてシャーマンヘッドが結ばれています。
化石からは人が腰掛けた姿は認識できるのですが、風化もあり
具体的な椅子の形は見つけることはできません。
ローゼン博士のレポートにも記されてなく、
レポートの復元写真からは黒い長椅子状の物が写っており、
Kはそれらから骨で縁った二人掛けの長椅子、ベンチ状のものをイメージし
つくることにしました。
前記したラインは博士は「交信の流れ」、と記しており、
交信の最終的な結果としてシャーマンヘッドが反応し、
人を介して地界への流れがあったのでは、とイメージを膨らませるのです。
そして、
Kは骨の椅子が15センチ程度落下する装置、機構を取り付けることにしました。
シャーマンヘッドが飛び上がり、人はその一瞬に驚き
直後、
骨の椅子は地界へと引き落とすのです。
《つづく》