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6.GI・GAIKOTSU [R309スカル物語]


phot 393.jpg

当時記したシナリオナレーション


ローゼン博士のレポート、復元模型は発見された化石に基づくものであり、
アミューズメントマシンのことなどは論外なものでした。

Kは最終的なシナリオを描くことにし、シャーマンの世界を詳しく知りたく
一冊の『シャーマニズム(注1)』という本を手にいれます。

偶然にもその本に『三つの宇宙域と世界柱」という章が記されており、
Kが表現したかった道先案内を得たのでした。
何枚かのスケッチを描きながら、シャーマンヘッド、ビッグボーン、骨の椅子を繋げ、
シナリオナレーションを練り上げます。
そして大きな復元のスカルをGI・GAIKOTSU ギ・ガイコツとしました。

GI・GAIKOTSUの側面から入ります。
骨の長椅子に座ります。

黒い骨型のコインタイマーにコインを投入します。

薄暗いブルー空間からローゼン博士のメッセージが流れてきます。

「私はローゼン博士だ。約六千年前の化石を元にシーマンの世界を再現させた。
その名をGI・GAIKOTSUという。
さあー、前にある大きな骨を押さえてみなさい。
きっと、あなたの前にシャーマンの世界がよみがえるだろう」。

木笛風の音が流れてきます。
ミソファレミ(低)  ミソファレミ(高) ドミレシド レドシドシソラ、、、

ビッグボーンを押さえると獣音が発し、骨に文字が浮かび流れ消えます。

シーマンの叫びが響きます。
ギャギャギャギャギャー ギャギャギャギャギャー ギャギャギャギャギャー

ブラックライトが点灯し、シーマンヘッドが浮かびあがると同時に
ヘッドが飛び上がります。

一瞬の間を置いて、座っている骨の椅子が落下します。

約1分30秒のシャーマン世界の空間体験です。

【つづく】

(注1) 『シャーマニズム』M・エリアーデ著 堀一郎訳 冬樹社 1985





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