3-物植いろしもお [店雑記・Kのメモ]
(写1)
東京の街路樹
『物植いろしもお』の中に東京の街路樹のことが下記されています(注1)。
明治四年[1871] 銀座通りにマツとサクラを植えたのが最初。
明治八年[1875] アカガシとシンジュ(ニワウルシ)。
明治十一年[1878] 不忍の池(しのばずのいけ)と宮城のお濠の周りにヤナギを挿し木。
明治四十年[1907] 帝都の街路に12種類の街路樹を選定。
イチョウ(本郷三丁目から追分までの帝大に沿った道)、
オアギリ(青山の電車道)、
トウカエデ(四谷から麹町の電車道)、
スズカケノキ(麹町大手門の永田町通り)、
ユリノキ(日比谷公園の北側通りと四ツ谷見附から赤阪見附)、
エンジュ(一ツ橋通りから雉子橋にかけて)、
イヌエンジュ(三宅坂から半蔵門までの電車道)、
トチノキ(櫻田門から霞ヶ関の間)、
ヤナギ(銀座通りとお濠端)、
サクラ(三宅坂から赤坂見附にかけての電車通り)、
しかし、ミズキ、アカメカシワは見栄えよくなく削除されたと記されています。
おそらく戦中まではこの景観はあったと思いますが、
今はどうなんでしょうか。
(注1)(写1)『物植いろしもお』恩田経介 学習社文庫 1942より加筆
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