Kのメモ Mar 27,2011 [店雑記・Kのメモ]
骨屋の骨話-15
骨の改築、構築
(図1)
膜内骨化にしても、軟骨内骨化にしても、成形進行、終了後も骨基質の
(F)線維骨は胎児が出生後に受ける強い機械的負荷には耐えられなく
運動や静止の力学的にも高度に分化した層板骨に置き換わる骨の改築、構築が行われます。
線維骨の形成と同時に(5)毛細血管の付近に(3)破骨細胞が出現し、(クリーム色)吸収腔がつくられます。
吸収腔の内壁に集まった(1)骨芽細胞、等により(L-1)骨層板を形成します。
骨層板は次第に間隔を狭め、(5)毛細血管を容れた骨縦軸に平行な(H)ハバース管を芯に
同心円状の(L-2)骨層板を形成します。これを(O)骨単位(オステオン)といいます。
骨単位は直径100~500μm、長さが0.2~2cmのようです。
(図2)
長管骨の部分を切取ると骨組織の構造がよくわかります。
(C)はち密質部、(P)は骨膜、(S)は海綿質部です。
血液供給に大切な(5)血管が(N)栄養孔から髄腔に入っています。
赤枠部分を拡大します。
(図3)
長官骨の厚い壁をなす(C)ち密質は(P)骨膜に包まれていて、
骨膜の(5)血管網が(B-1)外基礎層板を貫通し骨組織を横行する(V)フォルクマン管に血液供給をしています。
ち密質はすき間なく(O)骨単位が専有します。
内側には(B-2)内基礎層板があり、その内に(S)海綿質の骨梁が占めています。
赤枠部分を拡大します。
(図4)
(O)骨単位(オステオン)の部分を拡大すると、
二枚の(L)骨層板と(2)骨細胞に包まれ(H)ハバース管がとおり管内部を(5)毛細血管が走っています。
また
骨層板の内には破骨細胞と骨芽細胞がいて破壊と再生を繰り返しています。
骨層板の内には
神経線維、
リンパ管
や
(M)
マクロファージ
が入ることもあるとのことです。
(M)細菌などの外敵が体内に侵入するとバリバリ食べてしまう細胞です
。
(図1・3)ハバース管の内部を赤く塗りつぶしていますが、
管の中を毛細血管が
2本ほど
通っていて図4のような
状態です。
【つづく】
(引用・図)(注1) 『立体組織学 図譜Ⅱ組織編』 R・V・Krstic 藤田恒夫 監訳 西村書店 1981より加筆
(参1)『自分の骨のこと知っていますか』 桜木晃彦 講談社 2001 引用
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