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Kのメモ Jun 16,2011 [店雑記・Kのメモ]


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GOJO BAUM

骨折後はじめてFさんに車に乗せてもらい実家に帰ることにし出発したのですが
途中つい、寄り道してしまいました。

再館されたGojoBaum(市立五條文化博物館)に行きます。

安藤忠雄さんが設計された1995年竣工の建物です。
五條の町が一望でき、過去へのスロープを下り見する三層の吹抜け空間
音が広がる野外ステージ、空や水をイメージする別館など、
無機質なコンクリートと石の中に渦巻く世界が取り込まれています。

時代を遡れば、
栄山寺の八角堂(760年間)、一番古い民家とされる栗山邸(1607年)、
そして江戸時代の街並みを残す新町筋、など
日本の建築を学ぶことができる大和五條でもあります。

でも何故か町には文化という認識が薄れ多くの若者は町を離れゆきます。

新町地区が国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されたこともあり
二見城主であった松倉重政殿様が
新町筋の商業の礎をつくったという評価からイベントや記念事業が行われたようですが

殿様の人物像にいたっては一視点からだけでなく、広く深い考察が求められます。

殿様について町の広報で記された希薄な推察や考察では
多くの人々の心を射つことはありえません。

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五條には古代に瓦窯があり、
評価の高い飛鳥川原寺の美しい軒瓦も生産されていました。

私の本棚に『千年瓦の道』という五條で瓦窯業をされていた土井豊逸さんの
本があります。

美術教師をめざされていた土井さんは川端画学校に入校しますが
その道をあきらめ、家業の瓦づくりをはじめ、
父がつくった二百年瓦以上の千年瓦の夢に挑戦されます。

本には土井さんが若き頃に描かれた絵が載せられています。

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(画1)
「吉野川辺」と記された絵から私は土のにおいを感じるのでした。


再生へのアプローチをのぼり、
博物館から五條の町、吉野の山々を遠望するのも楽しいものです。


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(画1)『千年瓦の道』 遠藤章弘 土井製瓦所 1986より加筆


タグ:大和五條
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