Kのメモ SEP 3,2011 [店雑記・Kのメモ]
golden stamp-6
(写1)「漢委奴国王」(志賀島金印)上面写真
金印の鈕(つまみ)の部分はヘビが表現されているとしています。
他にも目的にそい亀や駝、馬や羊など、
また、素材も金、銀、銅、石をあしらった印綬の品が
発掘されていますが、
志賀島で見つかった金印が本物の根拠となっているのに
1956年に中国雲南省の石寨(せきさい)山の古墳より
見つかった「滇王之印」との比較があります。
(写2)「滇王之印」金印上面写真
三浦佑之さんはこの2つの印を比較し、
「滇王之印」は一目見て蛇とわかる姿をしている。とし、
「縄」状の胴体をらせん状に巻いているからである。と記しています(注1)。
そして、
「漢委奴国王」(志賀島金印)は、
「「縄」状ではなく、その基本形は「ダンゴ」状である。、、、
蛇にはみえない稚拙な形状をしている。」(注1)とし、
蛇鈕の形状からはつながりは見つけられないことを
指摘しています。
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私は「漢委奴国王」金印の蛇鈕が稚拙な形状だとは思わないのです。
なぜか、詩的なうつくしい金印のように思えてなりません。
「滇王之印」の方が稚拙な形状に思えるのです。
おそらく、蛇鈕銅印(西域の烏孫などの王の部下に与えた印)の流れのなかで
作られた金印のようにイメージしています。
この蛇鈕の寸法を知りたーい!
(写3)蛇鈕銅印(漢西域の烏孫(ウソン)などの王の部下に与えた印)立面写真
金印が本物、偽物は別として。
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(写1)(注1) 『金印偽造事件』 三浦祐之 幻冬舎 2006より加筆
(写2,3) 『漢委奴国王 金印展 金印発見二百年』 特別展図録 福岡市立歴史資料館 1984より加筆
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