Kのメモ SEP 7,2011 [店雑記・Kのメモ]
(注1)
山クエ
紀伊半島を襲った、台風による大きな災害の状況を
NHKの報道は「雨に強い紀伊半島が、、」という言葉を頻繁に使いますが、
私はこの言葉を聞き、
「そんなことないでしょう?」という疑問が脳裏に浮かぶのです。
私が二十歳代に郷里の土木建設協会に事務で務めていた頃、
台風や長雨が過ぎると十津川、野迫川、大塔村地区で
「道路復旧工事」や「災害復旧工事」の入札が沢山あったことを思い出します。
母が言ってたように
「大台ケ原で800ミリを超すと災害が起きる」と言って
伊勢湾台風の時に2日ほど前から家財を二階に上げ、床上浸水したにもかかわらず
近所の被害よりも少なかったことも思い出します。
どうして
「雨に強い紀伊半島なのか?」
NHKさん教えてください。
私の恩師、K先生が『十津川出国記』(注1)という本を記されています。
多くの山クエ(崩壊)が起こり、河川が氾濫し十津川、南紀が雨災害をうけた
明治二十二年(1889)の台風災害を事細かく記されています。
(写1)
月日は八月十七日から始まった長雨。約120年前の出来事なのですが、
よく似た大災害に決して雨に強い紀伊半島、十津川でないことが認識されます。
そして、
十津川の山クエは私のなかで時をこえてコラージュされるのです。
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(注1)(写1) 『十津川出国記』 川村たかし 北海道新聞社 1987
山クエ-山の崩壊、山潮、山抜け、ズリともいうらしいです。
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