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Kのメモ DEC 3,2011 [店雑記・Kのメモ]


絵解きあそび-2

phot00201106 147.jpg
(図1)

伊藤義教さんは著書『ペルシア文化渡来考(参1)』の中で
上部の樹木の幹から蛇をイメージされています。
そして、中央に位置する大きな羊の中に正面を向く犬がいるとイメージされています。

関連してイメージを膨らませると
『紀』持統天皇元年の条に
「蛇」と「犬」が相交したとあり、しばらくして共に死んだ。と記され、

そのことを

一説には「蛇」を蘇我氏、「犬」を天武天皇、ともイメージされているようです。

「蛇」と「犬」の相交の『紀』文はどこかにモチーフがあったのでは?と考えると

もしかしたら、この屏風かも、と。

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この『樹木羊臈纈屏風(じゅもくひつじろうけつびょうぶ)(図1)』を詳しく見たくて
手持ちの正倉院展図録を見ていると、

今だ獅噛みついているのでしょうか、獅子を探してしまいます。

夏恵子が手伝ってくれて、
「ここにもあるよ」と教えてくれるのですが、

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(写1)

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  (写2)

「はっきりわかるのはダメ、もっと隠れているの探して」と。

「じゃ、これは、これは」とさがしてくれますが、

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(図2) 
                             
  phot00201106 154.jpg        
             (図3)             

中には「どうして獅子なのよ?」と聞くと、

phot00201106 153.jpg
(写3)


「祝戸のマラ石に似てるでしょ。マラ石が獅子だって言ってたでしょ」と。


そういわれてみれば、そのようなイメージも湧いてきます。

「冠の台だもんね」



図録をみながら、
「1992年は獅子年だったのかな?」などと考えていると、
「獅子年なんてないよ」と注意してくれる夏恵子でした。

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(図1)「樹木羊臈纈屏風(じゅもくひつじろうけつびょうぶ)」
(図2) 「白綾の几褥」うわしきに描かれた獅子の横顔? 南倉
(図3) 「 山水夾纈の屏風」にみる獅子顔? 北倉
(写1) 「黄銅柄の香炉の鎮子」(おもしの獅子) 南倉 
(写2) 「銀壺」ぎんこに描かれた獅子 南倉
(写3) 「公明皇后の冠掛け」の心棒?  北倉 高さ-27cm
上記、すべて『正倉院展図録』 奈良国立博物館 1992より加筆


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