Kのメモ MAY 15,2012

鳥の影

飛行するものを制作していると、

なぜかその世界にイメージがはせます。

鳥のさえずりで朝を知らされ、

闇が薄らいでいきます。

日差しに向かい枝にとまる鳥を電子ズームでパチリ。

古代の透かし文様にイメージをかさねます。

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夕刻、

騒がしい親鳥の鳴き声に異変をキャッチ。

階段下でひな鳥をみつけます。

「どうしたの」と手にとり、

鳴き叫ぶひなを見て、しまった、

「ごめん、ごめんね」とすぐに草はらに放してあげます。

おびえたひなはクローバーの草陰に身を隠します。

陽のうすらぐなか、

親鳥は鳴き続けていました。

「カラスもヘビもいるし、大丈夫かしら」と夏恵子にきくと、

「知らないよ。そっと見ていればよかっのに」と。

当分、私の中から鳥の影は消えそうもありません。

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