Kのメモ OCT 7,2012 [店雑記・Kのメモ]
本の本
本には大きく分けて
触れられる本と触れることの出来ない本が。
触れられる本は体温のような温もりが感じられ、
触れることの出来ない本は、ほどけない透明のブックバンドのようなものが。
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この頃、
考古学の本がスッと読めなく、床についてページをめくっては
数ページでグタッとなります。
「どうしてだろう」と
焦点の合いにくい眼鏡と眼を疑うのですが、
眼だけの問題でもなさそう。
触れられる本は寝転んでも、椅子に座っても、姿勢に関係なく
ページをめくることができる。
それが本の本。
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憧れのFさんが本を出版されました。
早速、アマゾンに注文し、届いた黒い本。
「温かい水をかけてあげなくちゃ」と蛙に水をやってから、
本をひらきます。
Fさんの作品のように覗き込むと
ほっとするぬくもりが、手摺にツタ巻くむかごと重なります。
久しぶりに出会えた心象の本でした。
しおりのリボンの光がまばゆい。
感謝感激。
自然生のむかご
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『つくらない彫刻家』福岡道雄 著 ブレーンセンター 2012
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