Kのメモ FEB 11,2013 [店雑記・Kのメモ]
イヌノフグリとハコベ
地べたに俯せになって写真を撮っていると、
「なにしとるんで」と背後から声が。
「野草を撮っているの」と返事をする。
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近くの農家の人はあまり野草に興味がない。
「イヌノフグリは春を知らせる野草なの。暖かくなってくるといっぱい咲くわ」と
いっても
「ふーん」で終わる。
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イヌノフグリのそばにハコベも咲いていたのでパチッ。
地べたに俯せになれるなんて、なんて幸せなことでしょう。
かえこも、気持いいね、と。
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イヌノフグリは花柄にぶら下がる果実を犬の陰嚢に見立てて
名付けられたよう。
でも、地方では「ひょうたん草」「星の瞳」と呼ぶところもあるよう。(注1)
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ハコベは花弁が五枚、
俗名のステラリア(Stellaria)→ステラ→星を意味しているようです。
和名は「はこべら」「はくべら」が転訛したもの、
語源は「蔓延芽叢(はびこりめむら)」「歯覆(はこぼるる」「葉細群(はこめら)」など
たくさんあり、わからないようです。(注2)
人も鳥も多くの生きものが
地上のちいさな星と触れてきたのだと思うと
フッと息をかけたくなりました。
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(注2)『植物の世界』週刊朝日百科 015「オオイヌノフグリ」木原浩 朝日新聞社 1994 より
(注2)『植物の世界』週刊朝日百科 080 「ハコベ」 三木栄二 朝日新聞社 1995より
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