Kのメモ MAY 17,2013

朝の訪問者

薄明かりの中、

「おはようさん、夏恵さんおる」といってドア近くで声がする。

「どうぞ」と大きな声で。

「僕や、起きてる」と。

まぎれもなくその声はK君。

高校時代、一年から三年まで一緒だったK学級の友達。

「起きてるよ。いつも起床は三時頃なんだから」

「タマネギ持ってきたんや」

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コーヒーをのみながら、小一時間思い出話に花が咲く。

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「ねね、タバコをあげたこと奥さんに内緒よ」と念押すと、

「夏恵さんにもらったっていうとくわ」と。

ちっとも昔と変わらない。

「気をつけてね。また来てね」と見送り。

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かえこ「ねね、タマネギ一個転がってるよ」と、

「暗かったら置いていこうとしたのかしら」

破けた袋からタマネギのかおりがスーと。

感謝感激。

「ありがとう」

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《K君》実家は高市郡。会社は大阪。帽子会社経営。

高校OB会の大阪の会長さん。大阪への通勤途中寄って下さる。

《K学級》恩師K先生の学級のこと。

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