SSブログ

Kのメモ JUL 1,2013 [店雑記・Kのメモ]


mark20613.JPG

線上のメッセージ5-イメージノート

9banka0630.JPG
(注1)

九番歌への入口に立った、扉の前に立った、と幾度も
思ったことがありますが、

扉が開かず立ち去る日々が多々ありました。

「えーい面倒だから、座っていればいいじゃない」と
思ったりもしましたが、お腹が空いてくるし、

かえこに「おばさん、やめとけば」と言われ、、ションボリ、々。

................................

やっと2年が経過して小さな節穴から覗き見をしていますが、、


「五可新何本」を「イツカシガモト」と最初に訓んだのは『代匠記』、
そして、契沖の「何時か」「いつか汝の許に」、『僻案抄』の「嚴石(イツカシ)」の意を経て
『考』にてはじめて垂仁紀「磯城の嚴橿の本に、、」雄略記「御諸の嚴白檮が本」の
「嚴橿が本」の意と解したようです。(注2)

以後、この訓意はかわらず現在に至っているようです。



................................................


kasi0623.JPG
(字1)

谷馨さんは社の有無は関係なく「嚴橿が本」は「祭りの庭」である、と解されています。(注3)


「線上のメッセージ4」に記した「柯(柯枝カシ)」から「枝(エダ)」の変化に
イメージをいだき、
「五可新何本」は「五本の枝の本」であったのではと、と推測すると、

mark20613.JPG


タイトルマークに記した五本の線の交点、飛鳥の酒船石遺跡の石丘が
みえてきます。

斉明朝に狂心の渠をつくり、宮の東に築いた石丘です。

その丘には今も謎とされる石造物「酒船石」が現存し、
占いや祭祀に関係したものと推測されています。



かえこが「おばさん、ほんとにそう」と不安げですが、

「天上の線を知っていて素直に読み解けば、浮かぶイメージなかもしれないわ」と答えると、

かえこが「消えたりしない」と。

「スケッチだからわからないけれど、につながっていくのよ」


gou0701.JPG
(字2)




つづく

................................................................

(注1)『元歴校本萬葉集』より塚筆
(注2)『万葉集注釋』澤瀉 久孝 中央公論社 1990より
(注3)『額田姫王』谷 馨  紀伊国屋書店 1967
(字1)(字2)『字統』白川 静 平凡社 2007 より








コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

Kのメモ JUN 29,2013Kのメモ JUL 2,2013 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。