Kのメモ JUL 7,2013 [店雑記・Kのメモ]
線上のメッセージ6-イメージノート・カササギ・七夕
(注1)
「囂(ゴウ)」という字を調べていると「鵲(カササギ)」に。
古代中国の幻想の世界を記した地理書「山海経(せんがいきょう)」の北山の巻に
「囂(ゴウ)」という怪鳥が記されています。
(図1)
けものの形を有し、四つの翼に目は一つ、犬の尾であると説明され、
鳴声は「鵲(カササギ)」のようだと記されています。
同じ巻に「鷣(ホン)」という鳥が記されており「鵲(カササギ)」のようで
「よく騒ぐ」とあり、カササギの騒がしさを知ることができます。
(図2)
カササギはカラス科の留鳥で、北九州の一部に生息。
初見は『日本書紀』推古天皇六年の条に吉士巌金が新羅から鵲二羽を
持ち帰り難波の地で飼ったことが記されています。
また一説に豊臣秀吉が朝鮮出兵の時、持ち帰りそれ以来居着いているとも
いわれています。
カササギは大きな脳を持っているのが特徴で、
ほ乳類以外の動物では初めて鏡を認識したとも記されています。(注2)
そして巣は球形。
「円隣」を「まり」と訓んだら、、と、
そんな簡単なものではない。
黒白の体彩から不吉な鳥、反面吉祥のカチガラスなど
いずれにしろ謎めいた鳥です。
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「カササギ」を調べていたら「七夕」に出会います。
鵲の 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける(新古今和歌集)
天上の橋か、天上への橋か、いづれにせよ天上のラインを覗いていて
七夕の日にかけ橋に出会えたのはとても嬉しいです。
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天上ラインのO線は交野市・天野川に沿い
丹後・筒川、浦嶋子伝説の地に至ります。
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(注1)『元歴校本萬葉集』
(注2)『ウィキペディア』「カササギ」より
(図1)『三海経』高馬三良 訳 平凡社 1998より加筆
(図2)『世界大百科事典』平凡社 1979 より加筆
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