Kのメモ NOV 13,2013 [店雑記・Kのメモ]
デスマスクと彫刻家
三階の居室のドアーを開けると、
彫刻家Fさんに頂いたデスマスクが壁面に。
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高校の時、兄が東京に住んでおり、
兄にFさんのアトリエに連れていってもらい頂いた。
練馬にあった庭の片隅のちいさな木造アトリエで、
石膏の塑像がごろごろしていた。
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Fさんの
その後の消息を知りたくなり、一週間ほど前にネットで検索をした。
東北、岩手の出身であったことを思い出す。
岩手県山田町」の広報の1ページをネットで見つける。
町を代表する彫刻家の一人であったことを知る。
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なにかお役に立てばと思い山田町にTELをする。
記事は平成22年9月のもので、
その後、東北地方太平洋沖地震の津波で町はのまれていた。
儚くも『夢プロジェクト』も消え去ったよう。
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役場の方が「詳しいことを知っておられるのでは」と
Kさんを紹介してくださった。
相当前にFさんは東京で病気になり、故郷に帰り旅立った、とのこと。
漁業の町ではあまり芸術は評価されなかったらしい。
残されていた作品も震災で多くは消失したのでは、と。
ただ、2003年に竣工した美しい町の中学校の一画に一体の塑像が置かれていました。
「よかった」
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ネットで山田町大沢地区の津波の状況をコマ送りのように何度もみます。
津波の証言者の話では、引き返す波で湾の底が見えたとも。
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今は
住むのには困らないが、仕事がないのが困る。とKさんはいっておられた。
「ありきたりの言葉で失礼ですが、がんばってください」と電話すると、
「いえ、いえ、それしかないです」と返事くださった。
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「私もがんばらなくちゃ」
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