Kのメモ DEC 2,2013

12月の虫たち-トノサマバッタ

何かなしにプラッと田園を歩く。

貸し農園なのか、知らない人に出会うけれど、知らないふりをするので、

私も知らないふり。

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私は風土を知らないで農業は出来ない派。

遠方から乗用車に鍬や籠を積んでスーときて、スーと帰っていく。

でも、それは人の自由。

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畦や土手に目を配らせながら歩いていると、

溜枡の上にトノサマバッタがいた。

かえこも「おばさん、バッタ、バッタ」と気付いたよう。

♂と♀が薄日のなかでじっとしていた。

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「元気」と声をかけ、帰りますが、

カメラを持ち再びバッタのところへ。

そしてパチッ、パチッ。

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最後の頑張りでしょうか。

後脚もとれ、もう飛ぶことも無理かもしれない。

「上手に土の中にタマゴを生んでね」と願って。

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この地に生きた虫がこの地に生む。

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