Kのメモ DEC 4,2013 [店雑記・Kのメモ]
十二月の素描-飛鳥京跡苑池2
『壬申の乱』の古本二冊購入し、ペラペラと捲っている。
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天智、天武兄弟の勝者敗者なんてどうでもいい。
民にとっては別世界のことではないか、と。
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かえこに「じゃ、なんで読んでるの」と問われますが、
「何かの形が見えてこないか探しているのよ」と。
かえこ「ふーん」と。
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頭にあるのは飛鳥京跡苑池の形。
そして小さな水溜と松の樹の位置。
行基が記した地図の複製と中島の形が離れない。
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『壬申の乱』を読んでいると両軍の行進図が古代の街道図を掲載し記されている。
細線で描かれた街道を眺めていると、ついコラージしたくなった。
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(図-1)
苑池全体の形を爪がのびた親指の形とあわせ、白錦御苑かも、なんてイメージしたけれど、、
こんなのも浮かんできた。
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(図-2)
大津道、滝田道、丹比道、当麻道、太子道を外形としてとらえると、
苑池の外形に沿ったような形ができます。
池の渡堤は
河内と大和との境界、金剛葛城、信貴、生駒に連なる山脈。
北池の折れ曲がりの端は大阪湾へ。
苑池のような特殊な形はどこかに原形があるはず。
そうでなければ意図してこんな形はつくらない。
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かえこ「あまり似てないね」と。
「そういわれれば、そうかも」
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赤丸印はアバウトだけどお店の位置と牧野古墳(ばくやこふん)の位置。
不思議と中島の位置と重なる。
牧野古墳は6世紀後半の大型の横穴式石室の円墳、
被葬者は押坂彦人大兄皇子(おしさかのひこひとのおおえのかみ)ではないか、と。
中大兄皇子(天智天皇)、大海人皇子(天武天皇)の祖父らしい。
中島の松の樹は古墳の位置かも、、たのしい。
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(図-1)
『東アジアの古代苑池』飛鳥資料館 図録44冊 2005より加筆
(図-2)
『壬申の乱』遠山美都男 著 中央公論社 1996
「奈良周辺の古代道」よりヒント
『飛鳥の都』吉川真司 著 岩波書店 2011 「機内周辺要図」より加筆
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