Kのメモ DEC 14,2013 [店雑記・Kのメモ]
観音像
以前に改装したおり、障子戸は残し、襖は全て板戸にした。
畳間は八帖間と二階の客間だけ。あとはすべてフローリングにした。
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八帖の和室にそっとはいる。
柔らかな光が障子戸をとおして和室を照らしてした。
床の間の隅に40cmほどの一体の観音像が置かれていた。
兄が残した遺品だと思った。
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手に持つとコトンと音をたて持物(じもつ)が落ちた。
あっ、壊した、と。
蓮花の蕾のようなもの(1)を拾ったけれど、左手につながらなかった。
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翌日、Fさんが
「あったわよ。前栽の廊下に落ちていた」と、長柄のようなもの(2)を見つけてくれ繋がった。
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もしかしたらFさん(福士勝男さん)の作品じゃないかしら、と。
じっと眺めていると優しいFさんの顔が浮かんできた。
先日Fさんのことを記したばかり、
どこかでシンクロしているのかもしれない、と思うと嬉しくなった。
修理をして実家に戻そうと思っている。
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かえこが「本当にFさんの?」と。
「うっすらとしか思い出せないけれど、二三点兄はFさんの作品持っていたの」
「違っていてもいいの」
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