Kのメモ DEC 21,2013 [店雑記・Kのメモ]
Light of December-飛鳥の光4
やっと注文した『蘇った古代の木乃伊(ミイラ)』の古本が届く。
(注-1)
阿武山古墳の発見の様子が詳しく記されている。
なんとタイトルには「蘇った古代のミイラ」とある。
被葬者のミイラの写真もたくさん掲載されている。
MさんというA放送の記者さんが記した記事からはじまる。
一般の考古学資料の本ではなく、読みやすく、入っていきやすく、
構成が考古文献風でないので楽しくなってくる。
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Fさんもちらっと見て「おもしろそうね」と。
「読んだら貸してあげるから」
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未明、法隆寺の地点をズームインする。
ラインは寺の境内を風がすり抜けるように通っている。
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松本清張さんが記した『奈良の旅(注-2)』を思い出し取り出す。
西大和の章の中に「風の神がまもった世界最古の木造建築」という記事があります。
寺や塔を風害からまもる悲願から、五重塔の九輪の初重に鎌がかけられているという。
(写-1)
この地の地主の神は竜田明神(風の神)で、
寺地は大和川の出口の渓谷にあって西から東への風の通路になるという。
風の神は、風を切る呪術として、物を切る鎌に象徴され、
信州諏訪神社の信仰にも風から水田を守るため、
竹の先に鎌をゆわい田に立てた。と記されています。
天武四年の条に
「風神を龍田の立野に祀らしむ」とあり、
その後『紀』では毎年祀られたことが記されています。
方や『法隆寺(注-3)』では
『七大寺日記』に宝輪(九輪)のあいだに長さ五尺ばかりの鎌形が八面に立っている。と記され、
古老の伝によると雷よけだというと記されています。
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でも私は「これよ」と思った。
F線のポイントを示した鎌足の「鎌」でしかない。
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(注-1)『蘇った古代の木乃伊』 小学館 1988より加筆
(注-2)『奈良の旅』 松本清張 樋口清之 著 光文社 1984より加筆
(注-3)(写-1)『法隆寺』村田治郎 上野照夫 著 毎日新聞社 1960より加筆
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