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Kのメモ JUN 6,2014 [店雑記・Kのメモ]


heartmark.jpg

飛鳥のハート2-桃花鳥

私はいつも越智道をとおり、明日香に行く。
左手の貝吹山の後方、鳥屋に新沢千塚古墳群がある。

niizawakofun0604.jpg
(図-1)  注-赤点線は飛鳥の三角形(自称)

鳥屋は桃花鳥の鳥と屋(野)から称されたとの説がある。
桃花鳥はトキ。
『紀』宣化天皇四年の条に
「冬十一月の十七日に、天皇を大倭國の身狭桃花鳥坂上陵に葬りまつる」と記され、
鳥屋ミサンザイ古墳を
宣化天皇陵と治定している。

貝吹山の山陵は「龍文」に見え、
新沢千塚古墳群の群集する点描をみていると、なにか「鳥」の姿が浮かぶ。

sara0605.jpg
(写・図-2)

『新
沢126
号墳
』は
コウヤマキでつくられた木棺が墳丘の頂上直下に埋葬されていたと記されている。
また、木棺底部は墳丘表層から70㎝と浅く、木棺の蓋は表層に近い状態であったと推定されている。

これらからわずかな盛土で埋葬されていたことがわかり、
うすい「皿形」の古墳であった可能性が増してくる。

「皿」の字源を調べると、もとはふせてかぶせるものであったらしい。
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コマ1は遺品の出土状況。
aがガラス皿 bはガラス碗
そのほか、c小型鏡、d金製方形冠飾り、e金製耳飾り、f金製髪飾り、g・h金製指輪
i漆盤、j青銅製熨斗(うつと・アイロン)など金製品の飾り物が多く
高貴な人物であったことが想像できる。

コマ2のように碗と皿がセットで埋葬されていたとイメージするが、
コマ1の断面のように木棺の腐りで敷土のU型にそい、傾いたものと推測されている。

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コマ3は「紺色のガラス皿」、ハートは隠し絵のように描かれている。

コマ4は
皿に割れが走っており、
白線で描くと鳥が飛翔する。

toki.jpg
(写-1)

Fさんにこの話をすると、
「そんな上手に割り線をいれることが出来る?」と。

 「紺色のガラス皿」には中央に「鳥」も描かれている。

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(図-1)
(写・図-2)
『新沢千塚 126号墳』橿原考古学研究所 1977 より加筆
(写・図-2)
『海を越えたはるかな交流』橿原考古学研究所博物館図録第66冊 2006より加筆
(写-1)『トキ』ウィキペディアより



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