Kのメモ AUG 6,2015

白いブーメラン

影を追っていると、階段手摺でちいさな足のようなものを

見つけます。

手にとってみると、ひきちぎれたカエルの足のよう、、、。

かけらはみるみるうちに干からび、茶色く変色していきます。

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三匹いたko6は二匹になった、、、。

「かえちゃん、また一匹いなくなったみたい」というと、

かえこは「遊びにいったんじゃない。帰って来るんじゃない」と。

手に握ったちいさなものをかえこには見せたくありませんでした。

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ところどころ新芽や若葉がついているけれど、

二階バラ鉢の葉は全部枯れてしまいました。

「えーぃ」と思い、枯れた枝なども取りはらったけれど、

二匹のK06は一番大きな若葉のところで寄添っていました。

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四時過ぎ。

雷が鳴り響き、雨が降り出します。

照り上がった周りの緑が息吹をえたようにひかりはじめます。

二匹のko6も雨に濡れ、ひかってみえます。

かけらはいつしか白いかけらに変り、ちいさなブーメラン

のように雨上がりの彼方に飛んでいきました。

「また会おうね。元気でね。さようなら、、」

バラは咲いてくれているけれど、だんだん寂しくなる、、、

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