Kのメモ OCT 9,2015

2015秋のひかり-15

父への贈りもの

外階段三階から眺めていると、

ミゾソバのピンクが点々と目に入ってきます。

「やっと、咲いた」と、カメラを持ち階段を下ります。

.................................

お店をオープンして間もない頃、父が入院しました。

一日おきに長男の車に乗せてもらい、病院に行きましたが、

「もっと、居てあげたらよかった」かもしれません。

.......................

そのとき、

五弁の金平糖のような花が古道を挟んだ荒れ地にたくさん咲いていて、

写真におさめプリントしたものをベッド脇の衝立に貼っていました。

ミゾソバが咲くと、父への思いが蘇ってきます。

................

「元気にしてる？」とつぶやきながら、パチッ、パチッとおさめます。

傍らに、育てている株から移ったシロバナサクラタデも咲いています。

なにか、父に出会えたような気持が増します。

........................................

おさめたミゾソバをプリントし、紙ひこうきをつくります。

かえこが「届くといいね」と。

タグ：2015秋のひかり ミゾソバ