Kのメモ JUN 23,2016 [店雑記・Kのメモ]
とても悲しいこと
昨日のこと。
参議院選挙がはじまりましたが、ニュースを見ていて。
「せこい」という言葉を持ち出し、大阪(市や府)の行政改革をして来たと。
その具体例として、エンピツや紙一枚まで無駄をなくし経費の削減に成功したと。
それを「せこい」改革だと言い、全国に広げたいと。
見ていて、なんというオバカさんなのかと関心。
「せこい」という言葉を『大阪ことば事典』で調べると、
醜悪、粗悪など、すべて悪い意味に使う。
芸能人の隠語であったがテレビなどの影響で一般化したと記されています(参-1)。
子供の時、遊んでいて「せこいことしなや」などと言ったことが浮かんできますが、、、
「きたないこと」「ずるいこと」などとも重なる言葉なのです。
例に出したエンピツや紙の削減はパソコンの使用度が増したことに過ぎないと思います。
「無駄を無くすこと」「粗末にしないこと」=「せこい」ではありません。
このようなことを口にするひとが大阪の首長かと思うと、
とても悲しくなってきました。
かえこが「大阪だいじょうぶ?」と。
「わかんない、、、」
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「アナログ」と「デジタル」の時を経てきたわたし。
「デジタル」を「出字たる」と解し、自分のなかでの流れを綴りまとめています。
『太陽がいっぱい』を久しぶりに見ました。
「タイプライター」はトム(アラン・ドロン)が
殺したフィリップ(モーリス・ロネ)のを使い、
フィリップの恋人マルジュ(マリー・ラフォレ)やフィリップの母に手紙するときに使われています。
(写-1)
設計事務所に勤務していた頃、
このタイプライターに憧れ買ってしまいました。
映画に出てくるものはオリベッティ製の「Lettra22」というタイプのようですが、
英語がまったくダメだったので
でも買ってから「しまった、、、」
「横書きの電報文じゃない?オシャレじゃない?」と思ったことも何度か。
フィリップから預かったと言い、トムが手紙をマルジュに渡すシーンがあります。
タイプ文の手紙を見たマルジュは自筆でない彼からの手紙に暖かさがないと嘆きます。
それは優しさを感じさせなく
とても悲しい思いが込み上げてきたからかもしれません。
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(参-1)
『大阪言葉事典』牧村史陽 編 講談社 1984より
(写-1)
『太陽がいっぱい』DVD パイオニア 1997 より加筆
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