1.R309 [店内のごあんない]
時を越えて
大阪平野から吉野・熊野を結ぶ国道309号線は1970年に指定されました。
日本経済の象徴「大阪万博」の開催された年でもあります。
映画はイージーライダー・明日に向かって撃てなどが公開され、ポピラーは
サイモンとガーファンクルなどが流行しました。
8mmフイルム編集機で明日に向かって撃てをご覧いただくことができます。
2.宇宙 [店内のごあんない]
宇宙の果てに
銀河系宇宙、天の川の中にも渦巻く世界が存在します。
「哲学者のマニエル・カントは実際に観測される以前に渦巻く世界を推測していた」と記され、
「ハッブル望遠鏡によって観測可能な宇宙に約一千億個の銀河があり、
その多くは渦巻き銀河であることが明らかになっている」と記されています(注1)。
「ロポラック」と名付けた陳列ラックに昭和初期の太陽系運行模型を展示しています。
(注1)「黄金比はすべてを美しくするか」マリオ・リヴィオ 斉藤隆央訳 早川書房2005
3.化粧 [店内のごあんない]
鏡の国のアリス
古代文様に多くの渦巻き文様が描かれています。
「見ていると幻惑され、人を迷いこませるからである」とも記されています。
日本古代では鏡は水鏡が常だったらしいですが、一滴の波紋に
顔を映したこともあったかもしれません。
現在も化粧は人を幻惑させる大きな要素で女性の魅力のひとつかもしれません。
4.占い [店内のごあんない]
スカル占い
日本では古代より占いは重んじられ、中でも太占(ふとまに)という骨をやいて占うものが
基本であったと記されています(注2)。
『古事記』には鹿の骨をサクラの木でやき占ったと記されています。
『スカル占い』も骨に変わりませんがやくことなく、スカルのオーラ、気を
黒いカプセルにつめました。
この世でたったひとつの占い器であなたの運勢を占ってみてはいかがでしょうか。
凶がでるとお守り袋をプレゼント中です。
(注2)『世界大百科事典』平凡社 1979
タグ:スカル占い
5.海 [店内のごあんない]
海からの便り
海の生物にも渦巻き文様を形としたものが多くみられます。
巻貝もそのひとつですが中でもオーム貝は美しい螺旋形状を表しています。
山伏が持つ法螺貝も渦巻きの形をし、仏教や修行の合図に用いるだけでなく、魔物を退治したり
ものを祝福したり、呪いをかけたりするのにも使われていたと記されています(注3)。
展示ではそのような神秘な海からの便りをタイプライターとスカルのペーパーウエイトで表現してみました。
(注3)『法螺貝の伝説と民俗』齋藤純 天理大学公開講座第32 2003
6.解剖 [店内のごあんない]
ダビンチの解剖を解剖する
解剖のコーナーでは常設展示のほか『四季の風』の特別展示を行っています。
常設展示ではレオナルド・ダ・ビンチの解剖図より手の骨格づくりの様子を解剖展示しています。
机上の趣味の世界をとおしてスカルの楽しい世界を解剖展示できればと考えています。
タグ:解剖
7.本棚 [店内のごあんない]
再生の本棚
小さなお店の本棚です。昔、散髪屋さんに行けば待合場には本棚がありました。
そのひとコマをイメージし、戦後復興の立役者のベニヤ板と鉄フレームを再生し作りました。
東南アジアで乱伐されたラワン材も今は原木での入荷は困難とのこと。
薄れゆくベニヤ文化の中にスカル、国道309号線、千早赤阪村、1970年などに
関する39冊の本を並べました。
8.浴室 [店内のごあんない]
スカルの泡立ち
古代のペルシアの容器にも四対応型の螺旋文様が描かれています。
D.C79年古代ローマの都市ポンペイはべスビス火山の噴火により二日で埋没しました。
古代ローマ人は大変風呂好きで都市にはいくつも公衆風呂があり、
サウナ、温浴質、微温浴室、水浴室などがあったとされます。
時の流れ、水の流れの中に泡と共に渦巻き消え行く世界があったのです。
9.カフェ [店内のごあんない]
憩いの一杯、さわやかさの一本。
R309ボーンズショップのカフェコーナーです。
黒いスティールラックに『ビクターの犬』、ヴェサリウスの解剖図譜からの
パロディー模型、などを展示しています。
スカルが抽出する『ネスプレッソ』の香りと懐かしい『ビン・コーラ』のさわやかさが楽しめます。
タグ:スカルのカフェ
10.朝食 [店内のごあんない]
天に昇る
古代飛鳥の遺跡から多くのヘチマの種が遺物として出土しています。
蔓性植物の蔓は螺旋形状を示し天にのぼろうとしているようでもあります。
日本の各地には『羽衣伝説』がありますがその中でも天人女房に逢いにいく手段として
蔓性植物を育て天にのぼって行く話も多くあります。朝食テーブルには
スカルのフラワーポット、昭和34年頃のパンがサイドから出てくるトースター、などを置いています。
11.万華鏡 [店内のごあんない]
宇宙の花に包まれて
万華鏡はガレイドスコープともいいます。
原型は1816年にイギリス物理学者デビット・ブルースターが発明したといわれています。
日本に伝わったのは江戸時代末、「可列以度斯可布」などと呼ばれました。
展示しているのは望遠鏡と万華鏡を組み合わせた「パターノスコープ」。
戦後アメリカからの注文で日本のメーカーがつくり、逆輸入されたと記されています(注釈4)。
万華鏡の絵模様はこの世にたった一度しか咲かない宇宙の花のようでもあります。
その花に守られたスカルのお守り袋です。
(注釈4) 『遊びの博物誌』坂根巌男 朝日新聞社 1977