白い粉

白い粉

整理していると昔の作品のネガがでてきました。

高校の時に始めた白い部屋シリーズ(写1)から、においのスペース(写2)へ、

(写1)

(写2)

そして白い粉のシリーズとして、柱に粉ミルクをつめたもの(写3)、

地球儀に洗濯粉をつめたもの(写4)。

(写3)

(写4)

さらに画廊の壁面を消しゴムで消し、その痕跡を提示したもの(写5)などです。

(写5)

当初、キャンバスに描いていた時、胡粉や亜麻仁油、酸化チタン、などを薬局で買い、

油絵具をつくったことが立体になり石膏から白い粉へと

イメージが変化していったのかもしれません。

今も白い粉は

スカルのプラスチック成形の充てん剤や、型取り用として石膏など使っていますが、

新たに白い粉でクッキーをつくることなど思ってもいませんでした。

「粉っぽさを少しは残したほうがいいかも」。

白い粉のシリーズは私の中で旅立つまで続くのでしょうか。

(写1)白い部屋シリーズ　信濃橋画廊・大阪　1966

(写2)SMELL SPACE 信濃橋画廊・大阪　1967

(写3)第二回現代美術大阪100人展　信濃橋画廊・画廊あの・大阪　1968

(写4)次元'69展　京都市立美術館　1969

(写5)消しゴム　画廊あの・大阪 1970

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