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Kのメモ Mar 3,2011 [店雑記・Kのメモ]


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(注1)
お水取り
奈良、大和の地方では寒のもどりがあるため
お水取りが済まないと春がこないと言われています。
毎年の気候を感じ取ったことから生まれた言葉ですが
東大寺二月堂らんかんでの松明の行に見物人が多数つめかけ
春をつげる行事として知られています。

もとは堂に安置されているとする密仏、
十一面観音の悔過法会(けかほうえ・仏に過ちを悔いる)で、修二会(しゅにえ)といい、
選ばれた十一人の練行衆(れんぎょうしゅう)が十四日間の本行、行法をおこないます。

この修二会の火と水の本行はペルシア、ドロアスター教の影響を受けたものであることは
東大寺自身が認めていると記されています(注2)。

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(注3)

若狭から地中を経て二月堂の井戸に至る線をさらに延長すると多武峰、青根ケ峰に。
堂内陣、須弥壇を囲い行われる悔過法会は線上を深めた渦巻く世界なのかもしれません。

今年も、法螺や鈴をふきならし誦経する声明を耳にしながら、
過去帳(東大寺、二月堂に縁やゆかりの人)で読み上げられる
謎の青衣ノ女人(しょうえのにょにん)をイメージしています。

ゾロアスター教の水の女神アナーヒター、それとも采女かな?


(注1)『東大寺お水取りの声明』CD ザ・ワールドライブミュージックライブラリー45 キングレコード 2008
(注2)『ペルシア文化渡来考』 伊藤善教 解説「伊藤善教博士とイラン学」岡田明憲 筑摩書房 2001
(注3)『飛鳥迷宮』 「電子国土」より加筆 高田和広 2009







タグ:お水取り
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