Kのメモ Apr 5,2011 [店雑記・Kのメモ]
(図4)
額田王-線上の歌3
謎の女性は謎の男性より魅力的で、
見え隠れするイメージのコラージュがとても楽しいものです。
(図4・5)は明日香のO点(酒船石遺跡)を基点として、
(U)浦嶋子伝説の丹後・筒川とを結び描きます。
延長線上に(M)吉野・青根ヶ峰、(K)熊野が位置します。
古に 恋ふる鳥かも 弓絃葉の 御井の上より 鳴き渡り行く(2-111)
吉野宮より弓削皇子が額田王に贈った歌です。
古に 恋ふらむ鳥は 霍公鳥 けだしや鳴きし わが念へる如(2-112)
額田王が大和の宮より奉対した歌です。
吉野宮より松蘿(しょうら・松のコケ)のついた松の枝が遣わされ奉対した歌です。
み吉野の 玉松が枝は 愛しきかも 君が御言を 持ちて通はく(2-113)
(図5)
夏恵子が「濃くなったね」といいます。
「薄れていたからね」と返事し、
時を経て薄れていた線上に重描きながら足を曲げ伸ばしし、古代への扉の侵入を試みます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(大意・2-111)天武天皇御在世中の昔を恋い慕う鳥であろうか。ゆづり葉の井戸の上を鳴き渡っていくのは。
(大意・2-112)昔を恋い慕っている鳥はほととぎすで、恐らく私が昔を恋い慕っているような気持で鳴いたことでしょう。
(大意・2-113)み吉野の玉松の枝はなんといとしいことでしょう。君のお言葉をたづさえて通ってくるのですもの。
(大意)『万葉集』日本古典文学大系 岩波書店 1957 『憧憬 古代史の吉野』 桐井雅行 監修 吉野町 1992
(図4)(図5)『電子国土』に加筆
コメント 0