Kのメモ MAR 17,2012 [店雑記・Kのメモ]
蘇る機械
一階の制作室に設置している加工用の機械。
削ったり、切ったり、磨いたり。
長らく使っていなかったので一日一台を目標に整備し終えました。
油をさしたり、盤面のサビを落としたり、そしてモーターの配線もチェック。
最後に刃物位置の再調整。
十数台の機械にはほとんどが鋭利な刃物がついています。
よく今まで怪我をしなかったんだ、と思いつつ「あがとう」と感謝しながら、
以前、機械に張り付けた「危険マーク」をながめます。
刃物がついてない機械もあります。
中でもおもしろいのは「チューブサンダー」。
タイヤのチューブを利用した柔らかいサンダーです。
もともと家具の猫足などをつくる磨きの機械です。
チューブに空気を入れてやると、円筒状のペーパーが張り付きます。
ペーパーは服のようなもの。
つい、ぱんぱんのお腹を手で触ってしまいます。
それを知ってか夏恵子が
「おばさん、気にしない。気にしない」といってくれます。
もう古い機械ばかりになってしまいましたが、
「機械の原点はかわらない、何をつくるか」だと思っています。
「みんな、クルクルまわるものばかりだね」と夏恵子がいいます。
「クルクルまわっているものにどう手をそえるかなの」
よごれた手を洗ってやり、
赤いバインダーノートからニベアを取り出しつけてやります。
「どうして人間の手の指は五本なの?」
博物館で出会った幼児の質問を思い出しました。
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