Kのメモ MAY 29,2013 [店雑記・Kのメモ]
(図1)
晩春の花
『週刊文春』の今週号の「表紙はうたう」は〈花の家〉
鉢植えに咲く君子蘭(クンシラン)でした。
なぜか「Hさんの断末魔」タイトルと、表紙絵にひかれコンビニで購入。
「あー。かわいそう」と思うと同時に
「アンポンタンだから仕方ないか」とも。
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私はいつも願っているのは、「頭上に花を咲かせること」
(写1)
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Hさんは何をまちがったのか、下部に咲かせようとしてしまった。
下部に咲かせる花は頭上に咲かせる花以上に美しくなくては。
何が美しいのか、ということを理解なしにはとても難しいこと。
スチュワーデスのコスプレで楽しむ世界や、ぶらさがり取材で話すものではない。
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昔、アンポンタンというお菓子があったようです。
砂糖入りのかき餅を薄く伸ばして膨らませたもの、と。
落語『三十石』で川の乗合船で、
物売りのかけ声「おちり(ちり紙)にあんほんたんはどうどす、、
、、おちりにあんぽんたん、、あんた、あんぽんたん、、」
そばにいた客「こら、そっちへいけ、なにをぬかしやがる」と。(参1)
「あんぽんたん」は阿呆のこと、客はお菓子をまちがったよう。
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「何かしてくれるだろう」という浪花や河内の人々はHさんを選んでしまった。
「何かしてくれるだろう」を「ふわっとした民意」とメデイアでは解しています。
かえこ「あんぽんたん食べたいな」
「無理いわないの」
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(図1)『週刊文春』5月30日号 文藝春秋 2013
「表紙絵〈花の家〉和田誠 画」より加筆
クンシランはヒガンバナ科の植物。
〈花の家(house of flowers)〉はトルーマン・カポーティーの小説から
ミュージカルにされ、ハロルド・アーレンが作曲したもの。
「花の家」は売春宿の名前。
(参1)『大阪ことば事典』牧村史陽 編 講談社 1984 より
(写1)スカルポットの薔薇 5月29日早朝
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