Kのメモ APR 17,2014 [店雑記・Kのメモ]
夏恵子の珍道中記
石の箇所-6の4
寺の発掘調査から
みつかった出土品に目をとおしてみる。
「瓦」は現在までの発掘で30種以上出土しているようだ。
考古学では
瓦の種類や分類から、寺院の建立時期や窯元、そして寺の系統がわかる。
しかしそれ以上のものはなかなかみえてこない。
大学ではこの瓦の授業がながくて、ながくて。
蓮花文の花弁の枚数や蓮子の数など興味があれば別だけどない。
まして「花組」「星組」などと称するに至っては、
「宝塚歌劇じゃあるまいし」と思ったりして好きになれない。
最初の寺の建立に使われたと思われる軒丸瓦をみつめていると、
花弁の比があるものに似通っていることにきづいた。
あるものとは明日香の字出水から出土した「出水の酒船石」
近年の発掘調査から「飛鳥京跡苑池遺跡」で使われていたと推定されているものである。
今は京都・碧雲荘庭園(野村別邸)に設置されている。
模造品は飛鳥資料館の芝生の庭に設置されているけれど、どうも合ってない。
スキャンしコラージュを試みた。
「やっぱり、かさなった」
(図-1)
瓦をつくったのはペルシア系の工人だとすると、
「出水の酒船石」もその可能性は高く、
水とのつながりがみえてくる。
「出水の酒船石」を
みていると、このかたちも狭い視野で見る人がいる。
夏恵子は蓮を知らなきゃ、と思った。
(図-2)
蓮のかたちを描いていると、種子や根茎にもイメージが広がっていく。
花弁の形は実や根茎まで及び、神秘な宇宙観が漂う。
(図-3)
蓮文化は睡蓮のオリエントからアジアのハスをへて飛鳥にたどりついた
。
高校のとき、向原寺(こうげんじ・
豊浦寺跡)を訪ねると
寺内に置かれた鉢に蓮がいくつも浮かんでいた。
もっとイメージを膨らませたいけれど、、、先を急ぐことにした。
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(図-1)1・3『古代の形』
飛鳥資料館図録 275冊 2001より加筆
(図-1)2・3
(図-2)
(図-3)
ものと人間の文化史21『
蓮
』坂本祐二 法政大学出版局 1987 参考にスケッチ
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