Kのメモ SEP 14,2015

2015秋のひかり-6

影

10日朝、二階ドア上部にいたko7が、夕刻にはみあたりません。

11日も外階段にはいなく、三階の店内を探したり、二階の倉庫を探しますが、

みつけることはできませんでした。

かえこが「心配しなくても、きっと散歩だよ」と言ってくれますが、

きまって朝五時半頃に鳴くモズの鳴声が頭が浮かんできます。

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12日も再度、室内を探しますが見当たりません。

同夕刻、「まさか」と思い、ヒメコウゾをのぞきに行くと、

枝にちいさな影をみつけます。一瞬「連鎖」が浮かび、

毎日「気をつけや、々」と言っていたのに。

「あー」と、こころも暗い影に被われていきます。

ちいさな影を枝ごし取り、部屋にも持ち帰ります。

影の中に浮かんだ白い線を透かし見つめながら、慎重に影から枝を外します。

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夕食を終え、三階から下りる時、バラ鉢の手摺にko7がいました。

「もう、どこへ行ってたの」と、声をかけますが、知らん顔。

影からko7の姿は消えると同時に一階にいた三匹ほどのko7の影が

順繰り々、過ります。

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今朝ちいさな紙箱を作り、シダの葉にいたことを思い出しながら

中にシダを敷きつめ、モミの木の下に埋めてやります。

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