Kのメモ JUL 6,2016 [店雑記・Kのメモ]
アマガエル-10
かえこが「いつまで想っていても仕方ないよ」と励ましてくれますが、、
さびしい日々が続いていました。
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「今年はイチゴ畑のイチゴ(1)も食べられていたし、、」と、
いろいろ原因を探りますが、ko7たちは帰ってきません。
生きも絶え絶えの二階踊り場のバラ鉢(2)を見ては「あー」とため息。
なんとしたこと、、 情けない。
これではko7たちは涼むことも憩うこともできません。
バラもかわいそう。
「すべてわたしの失態、」と。
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すすまない手を動かしながら、
一階アプローチの草の手入れをしていると、キリギリスの鳴き声がきこえてきます。
鳴き声に誘われブラブラと田園入口脇に茂る茅と葛(3)を覗き込んでいると、
何匹かのキリギリス(4)を見つけパチ、パチ。
ツマグロイナゴ(5)もいてパチッ。
キリギリスは昨年もここに居着いてたような、、
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お店の国道脇には毎年ヤブカンドウ(6)が咲きます。
忘れ草、醜の醜草(しこのしこぐさ)として万葉集でも詠われていますが、
中国ではこの花を見て憂いを忘れるという故事があり、
「忘れる」に「萱」の字を当てたことから萱草と称するようです(参-1)。
でもどうしてかあまり好きな花ではありません。
やはり醜の醜草かも(枯れ姿がきたない)、、、(参-2)
アプローチに来てたカワトンボ(7)も来なくなり、
「もう旅立ったかな、、」と想ったりしていると、
黒いハグロトンボ(8)を目にするようになりました。
でもなかなか撮らせてくれません。
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月曜日早朝、一階アプローチの草の手入れをしていた時のこと。
サクラタデの茂みを覗いているとko8(コハチ)をみつけます(9)(10)。
「いたー」「かえちゃん、いた、いた」と。
大きさは15㎜ほど。ぴかぴかの一年生です。
かえこが「よかったね。ちょっと明るくなれるね」と。
ほんと、ポッとちいさな火が灯った感じ。
「そうそう、カマキリがいないか確かめないと」と茂みを隅から隅までさがすと、
いた、いた。なんと6匹も退治。
昼過ぎに行くと、ko8のすぐ近くに6センチほどのが
まだいてko8を狙っていました。「油断も隙もない」ともう一度茂みをチェック。
正面法面の笹の茂みもチェックしていると、
「いたー」
ko7が笹の葉に坐っていました(11)(12)。
「いたのー。どこに行ってたのよ?」と指タッチ。
二階バラ鉢に居たko7Pやko7ではありませんでしたが、
「一階のサクラタデで見かけたko7かもしれない?」と思ったり、、
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月曜日はFさんのお勤めは休み。
昼前に期日前投票に長男もいっしょに出かけます。
「ko8がいたよ」とFさんにいうと、
「どこどこ」と覗き込んで、「かわいい」と感激していました。
五時頃に水やり。ホースでシャワー、シャワーとサクラタデにかけてやります。
すると、もういっぴきいたのかピョーンと飛び出してきて、
キキョウ(13)の葉っぱに(14)(15)。
「ねーね。あんまりハイになると、居なくなるとまたガックリするよ」とかえこが、、
「そうね。一階は広いし、天敵も多いし、、、」と返事しますが、
だからといって居なくても気にしなく見守ることなんて、、と思ったり、複雑、、。
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昨朝、キキョウが咲いていました(17)。
二匹のko8の一匹はサクラタデの茂み(18)で、もう一匹は野菊の葉っぱの上(19)(20)でみつけます。
そして五匹からのカマキリも退治。
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今朝、お弁当をつくってから、一階アプローチへ。
昨日居たところを丹念に、、
「いたよ」とかえこ。
「どこどこ?」と聞くと、
「葉っぱの上」と。
「みんな葉っぱじゃない?」とかえすと、
「大きな葉っぱの上」と。
カラムシの葉の上にいました。(21)(22)。
もう一匹は野菊のところ、とのぞきますがいません。
「かえちゃん、教えて?」といっても、
「いないよ」と。
諦め階段を上がろうとし、階段側から覗いてみると、
「いた」葉っぱの間にすくんでいました(23)(24)。
笹の上にいたko7は昨日も今日も見当たりません。
二つ目のキキョウが咲いていました。
『アマガエル-11』
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(参-1)
『語源辞典・植物編』吉田金彦 編 東京堂出版 2001より
(参-2)
忘れ草 垣もしみみに 植えたれど 醜の醜草 なほ恋ひにけり (万12-3062)
忘れ草 我が下紐に 付けたれど 醜の醜草 言にしありけり(万4-727S)
醜の醜草-草に投げつける悪態の言葉
『万葉集』新潮日本古典集成 新潮社より
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