Kのメモ SEP 2,2011 [店雑記・Kのメモ]
(写1)
golden stamp-5
イメージのつながりを延長していくと、
いろんなものがオブジェとしてコラージュされます。
そのひとつに
飛鳥の謎の石造物「猿石」の『女』という石造物もそうです。
『金印』の蛇鈕、ヘビの顔面部の表情がこの『女』の表情と似るものがあります。
1702年(元禄15年)、欽明天皇陵の近隣の田圃から掘り出された四体のひとつで
現在、吉備姫王(斎明天皇の母)の墓前に移設されています。
胸に乳房のような痕跡があり女と名付けられたのかも知れませんが
下部には陽物のような痕跡もあります。
顔の表情だけでなく、形状にも類似する特徴があります。
この『女』も方形や黄金比の近似形状におさまります。
高さが100cm,幅が65cm,厚さが100cmとのこと(注1)。
ちゃんと採寸されたか疑わしい寸法ですが?
(図1)
(図3) 上面
猿石の各石には名付けられたイメージ以外に背面にちがったイメージの痕跡があります。
この『女』にも獣面のようなものが彫られていますが、
私は怪魚とイメージしています。
どちらも1700年間に田圃から発見、発掘されたものですが、
片方は金、片方は石。
考古学的石名では、
角閃石黒雲母石英閃緑岩(かくせんせきくろうんもせんりょくがん)というそうです(注2)。
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(写1) 『金印偽造事件』 三浦佑之 幻冬舎 2006より加筆
(図1,2,3) (注1) 『あすかの石造物』 図録35 飛鳥資料館 2001より加筆
(注2) 『古代飛鳥「石」の謎』 奥田 尚 学生社 2006
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