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Kのメモ APR 6,2014 [店雑記・Kのメモ]



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夏恵子の珍道中記

ガイドブック-2

明日香には飛鳥時代につくられたとする沢山の石造物があるが
ほとんどといってよいほど解明されてはなく、謎の石造物とも呼ばれている。
「つくられた年代もわからないのに考察に当たらない」と話す教授もいるが、
置かれている場所や形の考察を視点を変え行えば、微かに見えてくるものがあるはずだ。
ただ、過去の単焦点の考古学の世界では見えては来ないかもしれない。

形の探求はものづくりの世界であり、
それらに従事した経験と感を得た眼でそのものを見つめなければ形の持つ特質を探し出すことは出来ず、
形を求めるのは美術の世界の範囲かもしれないと夏恵子は思ったりする。

 
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上のグラフは『マラ石 記事表』に記した過去の資料より
石をどのように見、何としたか、を概要区分し調べたものである。
 ⑴は主観・直感的にどのように見え感じたか
⑵はいつ頃のものと考察したか
⑶形をどのように考察したか
⑷は方位について考察したか
⑸は何に関係したか、と分け調べてみた。
 ⑵⑶⑷についてはほとんど考察がなされていないことがわかった。
そして⑸にいたっては⑵⑶⑷の考察なく、
単に信仰や祭祀、宮や不明などと記され、考察自体謎めいていることは歪めない。
隠れたスポット記事もなく、道中のガイドブックにもならない。

夏恵子は「みてわからなければ、手で触れるとわかるのに」と思った。


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●マラ石  記事表 資料
A『古跡略考』 宝暦元年 1758『西国三十三所名所図会』嘉永元年 1848
C『飛鳥随想』「「飛鳥時代寺院址の研究 坂田寺」石田茂作 学生社  1938
D『明日香村史』「立石」川又政太郎 明日香村 1974
E『古代の飛鳥』「明日香の石造遺物 立石的なもの」網干善教 学生社 1980 
F『明日香風6』「飛鳥の石造物 飛鳥のメンヒル-月」猪熊兼勝  飛鳥保存財団 1983 
G『飛鳥地名紀行』 池田末則 ファラオ企画 1990
H『飛鳥史疑 浪漫飛鳥』「陽石」」菊池義裕 新人物往来社 1993
I『あすかの石造物』「飛鳥の立石(マラ石)」飛鳥資料館 図録第35冊 2000 
J『飛鳥-水の王朝』{石と結界」千田稔 中央公論新社 2001
K『飛鳥を掘る』「マラ石とミロク石」川上邦彦 講談社 2003
L『明日香風106』「飛鳥の石造物 マラ石」服部明世 飛鳥保存財団 2008













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