Kのメモ NOV 28,2014 [店雑記・Kのメモ]
薔薇と蛙2014-31
もうコココココたちは冬ごもり?
二階バラ鉢や三角梯子、そして三階バラ鉢にいたコココココたちも
ほとんど姿をみせません。
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少し寂しい思いをしながら
「ちゃんと休んでいるかな?」などと気にしたりしています。
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ポカポカ陽気の23日、
二階踊場で二匹のコココココをみつけました。
もしかしたら、二階バラ鉢のコココココもいるかもしれないと探しましたが、
見つけることは出来ませんでした。
三角梯子のコココココ(雄)に数回ウインクしてみせると、
片目をつむって返してくれます。
「上手だね。ありがとう」
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暑かった頃、手摺にサヤパイプを付け、
バラ鉢のコココココ用に日傘をさしてやりました。
時たま、強い陽射しのなか忘れていて、
あわてて
「忘れてたー。ごめん」と言って傘をさしたことも何度か、、
朝晩の冷込みが増してきた10月末頃になると、
そのパイプのなかで寒さをしのごうとしていました。
でもきっと、サヤパイプは仮宿。
となりのプランターの苺畑などで冬ごもりするのでは、、と思ったりして、、。
それから一ヶ月
さらに寒さが増すとパイプの中にもいなくなりました。
パイプのなかを覗き込むこともなくなりました。
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25日は朝から雨。
ブログを記しながら、もしかしたら出て来ているかも、と
二階踊場に出てみるといました。
ドアに一匹。そして床マットに一匹。
床のカエルは斑紋のきれいなバラ鉢のコココココでした。
「久しぶり、元気だった?」と指タッチ。
雨水に誘われ出て来たのかもしれません。
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二階バラ鉢には赤いバラがふたつ、咲いています。
顔をよせるとスーとあまい香りがします。
寒くなるとコココココが居座ることもなく赤いバラもちょっとさびしそう。
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バラを記した一番古いものは『万葉集』の一首にあります。
道の辺の宇万良の梢(うれ)に這ほ豆のからまる君を別れか行かむ(万-4352)
防人が君様を想って詠った歌のようです。
宇万良(うまら)がノイバラだったとされています。
古代ではウマラ・ウバラ・ハナウバラと呼ばれていたようで、
イバラ、ウバラ、が変化(椄頭語のイ・ウが脱落)して、バラになったとも記されています(参-1)。
平安時代になると中国原産の薔薇(ソウビ・コウシンバラなど)が入ってきて、
『古今和歌集』などに登場します。
我はけそうひにぞみつる花の色をあだなる物といふべかりけり(貫之-436)
コウシンバラ(写-1)
コウシンバラにも濃紅色から薄紅色まであるらしく、
どのような色だったのかイメージを膨らませると楽しいです。
バラを「薔薇」と記すのはもと「牆靡」と書かれていたとされ、
バラがはびこり茎が牆に寄りすがって成長することから、とも記されています(参-2)。
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「かえちゃんは冬ごもりしなくていいね」というと
「おばさんのなかにいるもん」と。
「寒くない?」ときくと、
「寒くないよ」と。
「よかった」
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今年もアマガエルたちと長く過ごして来ました。
こころのなかのかえこと共に、飼育することなく観察することにより、
生きものの本質的な行動と接することができたことは幸せ。
出来るだけ自由人でありたいと願うわたしへの贈り物かもしれません。
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(参-1)(参-2)『語源事典 植物編』吉田金彦 編 東京堂出版 20019より
(写-1)『世界大百科事典』平凡社 1972より加筆
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